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銀/白銀
Silver(英)/Argent(仏)/Argento(伊)/Silber(独)/Argentum(ラテン)

 純粋なもので98%の可視光を反射する、最も白く光り輝く貴金属。
金属中最も高い電気伝導率を持ち、に次いで2番目に柔らかく、半分強の重さで、高い殺菌作用を持ちます。
と並んで古くから装飾品や貨幣などに使われたほか、銀食器や銀箔、めっきなどに用いられます。めっきは装飾目的のほかを作る際にも。
しかし貴金属の中では腐蝕しやすく、ゆえに自然銀の状態では発見されにくく、分離にも手間がかかります。

 最古の銀の産出例は紀元前4,000年頃のカッパドキア(現トルコ)と見られています。
積極的に用いられたのは紀元前3,000年以降のエジプトからですが、先述の理由で手に入りにくく、その価値はの2.5倍とされました。
紀元前2,500年頃のアルメニアで鉛に溶かし込んでから分離する「灰吹法」が発見され、金の1/10前後まで価値が下落
手に入りにくい地域や政治的事情などがあった時期を除いて16世紀頃までその相場推移し、以降は南アメリカで大量に採掘されたことで1/15程度にまで下落しました。

 銀の腐蝕は特に硫黄砒素によって起こりやすく、貴族が銀食器を好んで用いたのはその見た目と殺菌作用だけでなく、それらの毒物を検知する目的があったのではとも言われます(※1)。
光沢と併せその神聖性から、銀には邪悪なモンスターを祓う力があると西洋では信じられてきました。
実際にモンスター退治に用いられた初の事例は恐らくジェヴォーダンの獣(※2)にて。
※1ガソリン自動車が世に普及する20世紀以降、硫黄を含むその排気ガスにより空気にさらすだけで黒ずんでいくように。
現在もステータスとして利用されるものの、その保管と手入れには注意が必要。
※21,764年〜1767年のフランスで113人を食い殺し49人を負傷させた、オオカミに似た何か。
背中中に縞模様を持つ赤い毛をしており、家畜を無視して人を優先的に襲ったとされます。
その外見と性質から、人間に調教されたシマハイエナ、またはそれに似た犬とオオカミの雑種という説が有力。
銀の弾丸はカトリック教会から持たされたもので、鉛の弾丸に比べ威力では劣るものの命中精度では上であるため、それまで仕留めることができなかった機敏なそれを倒すことができたとも。

 ゲームなどでは平凡な性能にアンデッド特攻がついた武器と、上等高価な量産品といったあたりの2通りの扱いが多く見られます。
恐らく前者は純銀かそれに近いもの、後者は高位の騎士などに相応しい性能の装備に銀めっきを施しよりそれらしく仕上げたものと考えられます。
また変り種では『イース』シリーズの「クレリア」のように、魔力により更に性質を付加した例もあります。