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神殿寺院
Temple(英)/Temple(仏)/Tempio(伊)/Tempel(独)/Templum(ラテン)/Fanum(ラテン)
聖堂神社
Shrine(英)/Sanctuaire(仏)/Santuario(伊)/Schrein(独)
大聖堂
Cathedral(英)/Cathédrale(仏)/Cattedrale(伊)/Kathedrale(独)
教会堂
Church(英)/Église(仏)/Chiesa(伊)/Kirche(独)
礼拝堂小聖堂
Chapel(英)/Chapelle(仏)/Cappella(伊)/Kapelle(独)
修道院
Abbey(英)/Abbaye(仏)/Abbazia(伊)/Abtei(独)

 神殿とは神を奉る建造物のことで、神が住まうとされる場所。
紀元前1万年頃のギョベクリ・テペ(現在のトルコ)のものが現時点では最古と見られています。
Temple」はラテン語で「(聖所として)区切られた領域」を意味する「Templum」に由来しており、このTemplumは更にギリシア語で「切る」を意味する「Temnein」に由来すると考えられています。
このTemplumは古代ローマにおいて神殿を意味する語でしたが、他宗教のそれを指す場合は「Fanum」と呼んで区別していました。

 聖堂とは聖人聖遺物を奉っている建造物のことで、神殿とは区別されます。
語源はラテン語で「本や書類を納める箱」を意味する「Scrinium」より。
なおプロテスタントでは語「聖堂」は用いず、当該の建物は「礼拝堂」と呼ばれます。
 一方神社は神を奉ってはいますが、神殿ではなくこちらの聖堂に分類されます。
神殿とは神の住まう土地(神木など)に祭事を目的として建設される一時的な建造物が起源で、祭事に際してその土地の神様にお越しいただくためのものです。
よって厳密には神が住まう家ではありません。また、神器などを奉ってあるのも聖堂に分類される理由でしょうか。

 教会堂説教や会議を主目的とした施設。
単に「教会」とも呼ばれますが、その場合は組織も含む言葉となるので建物のみを指す場合は教会堂が適当です。
教会堂聖遺物奉っている場合があり、その区別は曖昧です。

 大聖堂司教(カトリック)のいる聖堂教会堂のこと。司教座聖堂とも。
一方東方正教の場合は、主教座聖堂大聖堂とは限りません。また、主教がいない聖堂でも大きければ大聖堂と呼ばれたりします。
またプロテスタントでは原則として大聖堂は存在せず、稀に重要な施設をそう呼ぶ程度に留まります。
なお「Cathedral」の語源はラテン語で「椅子」を意味する「Cathedra」より。

 礼拝堂とは礼拝を主目的とした施設。小聖堂
専用の建物であるとは限らず、ホテルなど何らかの施設の中に設けられたスペースも含まれます。

 修道院とは信者たちが共同生活をし、労働を行う場所。
院内では修道士修道女らが農業手工業などを行い、教団内での自給自足も可能です。
修道院は男性用と女性用とに別れており、院内にいる間は結婚することはできません。
また、個人の自由意志で院外に出ることも許されません。
言い方は悪いですが、当人の意思で入院する点を除けば少年院や刑務所に近いシステムと言えるでしょう。
なおプロテスタントでは、原則として修道院は存在しません。