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通貨とは、
流通貨幣の略。
貴金属などで作られた、それだけで真に価値のある
硬貨を
正貨(
本位貨幣)とし、その
正貨といつでも交換できることが保証されたほかの
貨幣や
紙幣、預金などを併せたものが
通貨となります。
かつてモノやサービスはそれら自体を交換、すなわち物々交換で経済が成立していましたが、それらはかさばる、劣化する、価値が変動するなどの諸問題を抱えていました。
そこで
金や
銀など、価値が変動しにくい希少価値のあるものを交換手形としたものが
通貨の始まりとなります。
古くは紀元前2,000年のメソポタミアはシュメールで
穀物の領収書として金属板が使われた記録があり、これが最古の
通貨とされます。
やがて国や人口が肥大化するにつれ
正貨の材料となる貴金属が不足していき、国家/民間規模双方で混ぜ物を施した再鋳造品が横行するようになり社会問題となっていきます。
これにより
貴金属の純度を測る技術が開発されるほか、
正貨以外の
貨幣、
紙幣が作られるようになっていきます。
しかし
紙幣は所詮ただの紙でありそれだけでは価値を持たないため、
容易に偽造されないようその時代における最高の技術が要求されました。
このため、人工的には作成できない天然物(
塩や貝殻、
小麦や米など)が
通貨として扱われた例も珍しくありません。
物々交換の不便さを解消する目的で生まれた
通貨は、より多くの
額面を持ち運べるよう上位の桁が用意されており、1x10
nと5x10
n(1、5、10、50、100、500…)のパターンが最もシンプル。
国により2x10
n(2、20、200…)や、25x10
n(25、250…)が入るパターンも見られます。
また、小数点以下の金額を表すための補助単位(
銭やセント)がほとんどの国で見られ、多くの場合それらは1/100となっています。