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硫黄
Sulphur(英)/Sulfur(米)/Soufre(仏)/Zolfo(伊)/Schwefel(独)
Brimstone(古英)

 ラテン語で「燃える石」を意味する「Sulpur」を語源とする元素。火山帯に多く存在します。
硫黄の古風な表現、および天然硫黄を意味する「ブリムストーン」は「Burn-stone(燃える石)」を意味する古英語「Brynstān」より。
Fire and Brimstone」で旧約聖書の『創世記』などに登場する「גפרית ואש(ヘブライ)」(「焦熱地獄(Inferno)」)の訳語となり、「地獄」の意味も暗に持ち合わせます。
この「焦熱地獄」は、火山の硫黄地帯がそのモチーフとなります。

 硫黄は古くから医療や漂白などの用途に用いられており、エジプトのパピルスや古代ギリシアの『オデュッセイア』(紀元前8世紀〜)などにその記録が見られます。
漂白硫黄を燃やし燻した煙(二酸化硫黄)によって行われます。
中世では錬金術において水銀と並ぶ材料として用いられ、火薬の材料としても現在に至るまで長らく使用されています。

 ゲームなどでは火炎系魔法の媒体や、何らかの研究の素材として用いられます。