[トップ][もどる]
タロット(/タロック)
Tarot(英)/Tarot(仏)/Tarocco(伊)/Tarot(独)
タロットカード
Tarot Cards(英)/Cartes de Tarot(仏)/Tarocchi(伊)/Tarotkarten(独)

 大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の計78枚で構成されるカード群。主に占いに用います。
なお現在ある「トランプ」は、この小アルカナが起源であるとされています。

 タロットの起源には様々な説があり、中には「トランプが先でそこからタロットが生まれた」とするものや、果ては異星人によりもたらされたとするものまであります。
以下に代表的な例を挙げてみます。

地域
エジプト神秘の本『トートの書』の各ページをカード化したとする説。
王道(Tarosh。道:Tar+王:Ro)を語源。
ヒエログリフが解明されるにつれ、タロットに関する記述が見つからないなどの理由で現在は否定的。
ユダヤ「生命の樹」がタロットの22枚と56枚という数字に関係があるとして。
また、カバラ(ユダヤの神秘主義)が占いに関係があるとして。
ただしそれ以外に有力な根拠もなく、当初のタロットの枚数が現在とは異なっていたという理由などからも現在は否定的。
インドヒンドゥーカード(遊び札)と現地の数秘術/占星術の融合とする説。
TAN-TARA(黄道十二宮)を語源。
中国(唐)当時紙幣をモデルにした遊び札があり、これを起源とする説。
アラビアイスラム教シーア派の4枚の聖画トゥルク(Turuk)を起源とする説。

 これら起源はどうあれ、それがジプシーのロマ民族(ロマニー)によってヨーロッパにもたらされたとされています。
ただしロマ民族は遊び札を保有していたものの、行っていた占いは手相だとして、この説にすら反論が存在します(→ヨーロッパ起源説)。
なお「ジプシー」というのは「エジプト人」が語源の言葉で(※)、これがあり当初はエジプト起源説が最も有力視されていました。
※ロマ民族の発祥はインド。

 現存する最古のタロットは13世紀(1,428年、1,440年、1,484年など諸説あり)のイタリアのミラノのもので、ヴィスコンティ・スフォルツァ家に寄贈されたものとされています。

 小アルカナは剣(ソード)と聖杯(カップ)と貨幣(コイン)と杖(ワンド)の4種類がそれぞれ14枚で構成されており、14枚のカードは1〜10の数字札と、ペイジ(小姓)、ナイトクイーンキングから成ります。
ちなみにトランプは、剣(スペード)と聖杯(ハート)と貨幣(ダイヤ)と棍棒(クラブ)の4種類、1〜10の数字札とジャック、クイーンキングの計52枚に、ジョーカーを加えた53枚です。

 大アルカナは1〜21までの番号がつけられた固有の絵札と、番号のついていない「愚者」から構成されます。
この愚者は、トランプのジョーカーにあたるとされます。

No英語名日本語名
01The Magician魔術師
02The High Priestess教皇
03The Empress女帝
04The Emperor皇帝
05The Hierophant法王
06The Lovers恋人
07The Chariot戦車
08Strength
09The Hermit隠者
10Wheel of Fortune運命の輪
No英語名日本語名
11Justice正義
12The Hanged Man吊るし人
13Death死神
14Temperance節制
15The Devil悪魔
16The Tower
17The Star
18The Moon
19The Sun太陽
20Judgement審判
No英語名日本語名
21The World世界
--The Fool愚者
カードサンプル