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Star(英)/Étoile(仏)/Stella(伊)/Stern(独)

天体
Astronomical Object(英)/Objet Céleste(仏)/Oggetto Celeste(伊)/Astronomisches Objekt(独)

 「星」とは宇宙空間を漂う、一定以上の質量を持った物質の塊。
太陽を除く全ての恒星(=Star(英))、太陽と月と全ての恒星、左記に加え地球以外の惑星、地球を含む左記、左記いずれかの中に流星彗星を含むなど、現在では文脈によりそれらが曖昧に用いられます。

 「天体」とは全ての星、星の集合、星以外のガスも含んだもの。
「地球から観測できる宇宙の物体」であり通常地球は含みませんが、こちらも文脈により含まれることも。
「星」も「天体」も人造物は含みませんが、「人工衛星」、「人工天体」などという語は存在します。

分類質量主な公転対象(※1)補記
銀河団
Galaxy Cluster
数百個以上の
銀河の集合
銀河団や
銀河群の重心
 
銀河群
Galaxy Group
数十個程度の
銀河の集合
 
銀河
Galaxy
銀河核を中心とする
恒星
 
銀河核
Galactic Center
コンパクト星の集合銀河の中心。
コンパクト星
Compact Star
同サイズの恒星に比べ
異常なまでの大質量
銀河核燃え尽きる前の恒星
構成成分などにより「白色矮星(White Dwarf)」「中性子星(Neutron Star)」「異種星(Exotic Star)」「ブラックホール(Black Hole)」などに分類。
なお白色矮星が冷えて輝きを失い、観測できなくなったものは「黒色矮星(Black Dwarf)」と呼ばれる(※2)。
恒星
Star
木星の75倍以上
太陽の8%以上
軽水素の核融合が行われ自ら輝く。
低温の赤いものは特に「赤色矮星(Red Dwarf)」と呼ばれる。
褐色矮星
Brown Dwarf
恒星未満
木星の13倍以上
銀河核
恒星
重水素の核融合が行われ自ら輝く。
軽水素の核融合は行われない。
惑星
Planet
褐色矮星未満
自重で球形になる
軌道上の小天体を淘汰
恒星
褐色矮星
核融合は行われない。
その成分により「岩石質惑星」「ガス惑星」「氷惑星」などに分類。
準惑星
Dwarf Planet
褐色矮星未満
自重で球形になる
軌道上に小天体混在
2,006年に設けられた新基準で、2,015年現在でまだ定義が曖昧
冥王星と、かつて小惑星に分類されていた中でも規模の大きいもの。
衛星(※3)
Satellite
惑星以下
小惑星以上
軌道上の小天体を淘汰
惑星
準惑星
衛星を更なる公転対象としているものは「孫衛星(Second Satellite)」と呼ばれる(※4)。
小惑星
Asteroid
褐色矮星未満
自重では球形にならず
恒星〜小惑星準惑星とは認められないその他の天体群。
うち、恒星などの熱により揮発してを拡散するものを「彗星箒星 (Comet)」と呼ぶ。
無数の小惑星や惑星間塵が惑星や準惑星を公転対象としているものを「(Planetary Ring)」と呼ぶ。
小惑星や惑星間塵が惑星の大気圏内に入ることで「流星/流れ星(MeteorShooting Star)」となり、そのうち地上に到達したものは「隕石(Meteorite)」と呼ばれる。
惑星間塵
Interplanetary
Dust Cloud
小惑星未満
彗星揮発や小惑星同士の衝突などで生じた最大数cmまでの
彗星が惑星の大気圏内に入ることで「流星群(Meteor Shower)」となる。
星雲
Nebula
宇宙塵
星間ガスの集合
 本来目に見えないそれらが高密度にまとまり、目視できるようになったもの。
観測技術が未熟だった頃は銀河と混同されていた。
宇宙塵
Cosmic Dust
惑星間塵以下 宇宙空間に漂う0.01μmから10μm程度の目に見えない重元素の
微小な惑星間塵だが、惑星系に関係なく宇宙に広く分布(星間物質)。
星間ガス
Interstellar Gas
宇宙塵未満 宇宙空間に漂う水素やヘリウムなどの気体。
圧倒的に多く、単位容積あたりでは宇宙塵の倍以上の質量となる。
※1質量の近い星が近くにある場合、一方を絶対的な重心とせずに互いが互いの周りを公転するケースも珍しくありません。
恒星褐色矮星でのそれを「連星(双子星)」、惑星〜小惑星でのそれを「二重惑星」と呼びます。
※2 観測できないので、存在するかどうかも不明。仮定の天体。
※3「人工衛星(Artificial Satellite)」は公転対象や小天体の淘汰などを問われません。
※4 2,015年現在で、人工衛星を除く天然の天体でのそれは発見されていません。存在する可能性自体が希薄。