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Tower(英)/Tour(仏)/Torre(伊)/Turm(独)

 幅よりも高さの方が長い人工建造物
素材や形状に定義はなく、人が内部に入れなくても構いません。
創作物に登場する塔のほとんどは現代で言うビルに相当するものですが、ビルは一部のものを除き、塔と呼ばれることは普段ありません(「動物」に「人間」を含めない程度の感覚で)。

 その建造物が塔に分類されるかどうかは、それ自体が1つの「道具」として用いられるかで概ね判別できます。
例えば現代では電波塔、送電線の鉄塔、給水塔、時計塔、風力発電の風車、気象観測塔、望遠塔、冷却塔などがこれに分類されます。
中世以前からのものとしては、鐘塔(鐘楼)、灯台(見張り台)、塔門記念碑慰霊碑煙突などが挙げられます。

 塔の語源はラテン語で「高層建造物」を意味する「Turris」に由来します。
記録に残っている最古の塔は、紀元前8,000年のジェリコ(Jericho、死海西岸より北に20kmに位置した都市)のものとされます。
以降、古代ローマで軍事目的の塔が作られるまで、塔の用途は宗教目的に限定されていました。