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グリフォン(希)/グリフィン(英) Grýphōn(希)/Gryphus(ラテン)/Griffin(英)/Griffon(仏)/Grifone(伊)/Greif(独) |
一般に頭部、前脚、翼が鷲、胴体がライオン、耳が馬だとされている
混合獣で、ライオンの4倍の
体躯(全長10m、全幅45m程度)を持つ怪物。
紀元前1,500年頃のインドが起源と見られ、その後ギリシア、エジプト、ペルシアなど各地へ伝播。
一説には、
ドラゴンや
スフィンクスがインドに伝えられる間に変化したものとも。
黒海を中心とした草原地帯や砂漠、コーカサス山脈などを中心に生息しており、
巣の中に多量の
黄金や
瑪瑙などの宝石を溜め込む性質を持ちます。
そしてこの
財宝を狙って近づく冒険者らを空から監視し、一気に狙い定めては、これを仕留めてしまいます。
大きな
体躯の割にその動きも
機敏で、グリフォンの攻撃から逃れられるのはトラだけだと言われます。
グリフォンは馬に対して特にその凶暴性を
発揮し、その姿を確認するや否や、引き裂いてその身を食らってしまいます。
そのためグリフォンと馬の混合種である「ヒポグリフ(Hippogriff)」は、しばしば「不可能」の象徴として扱われます。
なおヒポグリフの能力自体はグリフォンに比べて低く、モンスターとしては下位種としての位置付けになります。
このような凶暴な獣として描かれる一方で、神の戦車を
牽く存在として扱われることもあり、そもそもが「百獣の王」と「大空の王」を組み合わせた存在であることから、古くから
王家や貴族の紋章として使われてきました。