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試金石
Touchstone(英)/Pierre de Touche(仏)/Pietra di Paragone(伊)/Prüfstein(独)(/Probierstein(独))

 貴金属純度や宝石の真偽を確認するために用いる石版
純度を測るために用いる試金石は密度の高い石英質の黒い石で、これは黒い碁石を作るのにも用いられています。
碁石を厚さ1cm以上の板状にしたものと思ってください。

 記録上では1世紀に記されたプリニウスの『博物誌』に登場するのが恐らく最古で、この頃既にルビーを鑑定するための道具として常用されていたことが伺えます。
それ以前の明確な起源は不明。

 を試金石でこすると、削れた金属が薄い線を描きます。
純度の判っている貴金属を予めこの試金石でこすって指標とし、調べたい貴金属と色を見比べることで貴金属純度を測ります。
熟練も必要ですが、この方法で0.5%単位の精度で純度を割り出すことができます。

 ルビーの場合は、試金石で削れるかどうかで偽物(ガラス)かどうかを判別します。