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デュランダル/デュリンダーナ Durandal(仏)/Durandal(英)/Durendal(英)/Durlindana(伊)/Durendal(独) |
『
ローランの歌』に登場する筆頭
パラディン、ローランの剣。
一般に
黄金の
柄を持つ両刃の片手剣であると言われ、今もなおフランスに現存するとも言われています。
剣の起源については諸説あり、主だったもので以下の通り。
・ | かつてトロイの英雄ヘクトル(※1)が所有、後にアルモントという騎士の手に渡り、それをローランが倒し奪った。 |
・ | 妖精が鍛え、ローランに与えられた。 |
・ | 天使からローランに授けられた。 |
・ | カール大帝シャルルマーニュの剣ジョワイユーズ(※2)、オジエの剣カーテナらと同じ材料、同じ炉で作られた兄弟剣。 |
なおデュランダルの
柄には、聖人たちの遺物が入っていると言われます。
※1 | ギリシア神話のトロイ戦争の項に登場する架空の人物。 ただしモデルとなったであろう都市が発見されており、トロイ戦争の頃で推定年紀元前1,250年前後。 |
※2 | ジョワイユーズの柄には制作時にロンギヌスの槍の穂先を入れられたとされ、であるならば制作年は少なくとも紀元30年頃以降。 |
自らの死に際し、敵の手にデュランダルが渡ることを恐れたローランは、大理石の岩に打ち付けて剣を破壊しようとします。
しかしその岩の方が真っ二つに割れてしまったため、仕方なくローランは剣を谷底へと放り捨てました。