[
トップ][
もどる]
|
ギリシア神話 Greek Mythology(英)/Mythologie Grecque(仏)/Mitologia Greca(伊)/Griechische Mythologie(独) |
古代ギリシアの諸民族の
伝承が、時と共に
習合されて作られていった神話。
地中海地方を中心に
信仰されており、影響を受けた他地域の神話においては世界各地に及びます。
日本神話も、このギリシア神話が基調になっていると考えられています。
習合を繰り返された結果、神々は複数の側面を持つ多彩なものとなったり、別名を持っていたり
重婚であったり、一方で
排他のため
怪物に
貶められたり、あるいは単に存在そのものが
抹消されたりしています。
また、有力者らが自らの
血筋を神の家系だと主張したことにより創られた話が多く、それら
英雄譚が
創世神話や神々の
説話を差し置いて、神話の大部分を占めるのが特徴です。
ギリシア神話が形成されたのはおよそ紀元前15世紀頃と考えられ、紀元前8世紀のヘシオドスによる『
神統記』が、文字に起こされたものとしては最古。
なお神話の
伝承は、
吟遊詩人らの役目でした。
ギリシア神話は他の宗教にも強く影響を与え、
エジプトや
拝火教の神とも一部同一視されます。
特にそれが
顕著なのがローマ神話で、6世紀頃、元からあった神話にギリシア神話を取り込み、主要な神々を同一視するなど、半ば
習合のような形で
融和しています。
しかし
キリスト教が勢力を持つにつれ次第にギリシア神話に対する
信仰も薄れてゆき、やがて昔語りにのみ聞く古代の産物となっていきました。
ギリシア神話の神々は
創世期の神々と、その後のゼウスを主神とするオリンポス十二神を主として、他にも数多く存在します。詳しくは
こちら。
習合による影響も強くあるのでしょうが、彼らは神でありながら非常に人間臭く、気まぐれで世界や人間たちに様々な影響をもたらします。
長く親しまれてきた理由の1つには、そういった人間臭さによるものもあるのではないでしょうか。