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スケルトン
Skeleton(英)/Squelette(仏)/Scheletro(伊)/Skelett(独)/Skelet(独)

 起源として最も有力な説は、ギリシア神話に登場する「スパルトイ(Spartoí)」。
「蒔かれた者」を意味する言葉で、大地に蒔いたドラゴンの歯から生まれた強力無比な骨戦士です。
なお語源となる「Skeletós」は、ギリシア語で「乾いた」の意。

 今日のイメージの祖となるのは、15世紀から始まる大航海時代のものです。
疫病や栄養失調などで乗組員全員が死亡した後も、潮に流されて海を漂い続ける──いわゆる「幽霊船」で発見された白骨死体がそうです。
乗組員なき後も航海を続けることから、そのはその時の船主である白骨が操っていると考えられるようになりました。

 創作物では素手、または装備を施した姿で登場し、スパルトイのイメージとは全く異なり、力が弱く、動きも緩慢です(※)。
その構造上、刺突による攻撃がほとんど無力というのが唯一の特長と言えるでしょう。

スパルトイを元にしたと思われる非常に強力なスケルトンも登場しますが、その中間というのはあまり例がないようです。