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インプ(/ベビーサタン(DQ)/ミニデーモン(DQ))
Imp(英)/Diablotin(仏)/Diavoletto(伊)/Teufelchen(独)

 ゲルマン神話(⊃北欧神話)に登場する妖精。地域により神の世話人とも。
古英語で「挿し木」を意味する「Ympe」に由来し、若葉、つぼみ、末裔、転じて子供なども指す言葉となり子供妖精のイメージに。
性格も子供相当で、いたずら好きではあるものの善悪の概念はないとされます。

 この妖精は後にキリスト教によって子供の悪魔、ないし悪魔の世話人として見なされます。
古くは14世紀、イングランド東部のリンカンシャー州の聖堂建造を邪魔しにきた悪魔の付き添いとして話が残っていますが、明確に小悪魔としてのイメージが固まったのは1,580年頃、ピューリタン(清教徒。イングランド国教会改革派)が「サタンの卵」という意味で用いたことより。
サイズは大きくても人間の子供程度で全身無毛、先端が▲の尻尾で尖った耳を持つとされます。
翼は伝統的なものにはありませんが、ゲームなどでは多数派のようです。

 以後インプは魔女使い魔、すなわち黒猫などと同列の立ち位置として扱われ、普段は水晶玉などのアイテムに収納、必要に応じ呼び出され、情報収集が主な仕事とされました。
「目立たない」ことが特性であり、アート作品においてはそれと分からないようこっそりと忍ばせる要素として用いられます。