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大罪
Mortal Sin(英)/Péché Grave(仏)/Peccato Mortale(伊)/Todsünde(独)

七つの大罪/七つの罪源(日本カトリック教会公式)
Seven Deadly Sins(英)/Péché Capital(仏)/Vizi Capitali(伊)/Sieben Todsünden(独)
八つの枢要罪
Eight Evil Thoughts(英)/Huit Mauvaises Pensées(仏)/Otto Pensieri Malvagi(伊)/Acht Böse Gedanken(独)

 大罪とは、キリスト教カトリック教会において地獄に落ちるとされる罪のこと。
神が直接記した戒律とされる「モーセの十戒」に反する行為(下表右)を意図的に行った場合がこれに該当するとされます。

ユダヤ教
イスラム教
正教会
聖公会
プロテスタント
(非ルーテル派)


カトリック

プロテスタント
(ルーテル派)
   他神信仰
偶像崇拝 
   神の名の悪用
   安息日の不履行
   親への反抗
   殺人
   姦通
   窃盗
   偽証
 不倫
   財や才への羨望(=Envy)

 十戒を記したとされる「石の板」は現存しておらず、旧約聖書中の長文から10の戒律を各自解釈しているためこのような違いが生じています。
実際は細かな表記や表現で各派更に違いがあります。


 八つの枢要罪とは、エジプトの修道士エウアグリオス・ポンティコス(Evagrius Ponticus、345〜399)の著書に記されている、あらゆる罪を大別した一覧。人間が克服すべきとされるもの。
後に虚飾が傲慢、憂鬱が怠惰へと統合され、新たに嫉妬(※)が追加され現在「七つの大罪」と呼ばれるに至ります。
具体的には下表。対応するとされる美徳も併せて記載。

大罪例美徳
傲慢/高慢
Pride
自己の過大評価
思い上がり、自惚れ
謙虚
Humility
虚飾→傲慢
強欲/物欲/貪欲
Greed
物や金銭への執着
窃盗、強盗、詐欺、物欲
博愛/慈善
Charity
(嫉妬(※)/)羨望
Envy
劣等感からのやっかみ
富や美貌への妬み
親切/感謝
Kindness
憤怒/激情
Wrath
理性的な判断力の欠如
暴力、復讐、自殺
忍耐
Patience
色欲/肉欲
Lust
生殖目的外の性行為
強姦、獣姦、姦通
純潔/貞操
Chastity
暴食/貪食/大食
Gluttony
限られた備蓄の独占
過食、浪費
節制/節度
Temperance
怠惰/堕落
Sloth
義務や責任の放棄
遅刻、過失、職務放棄
勤勉
Diligence
憂鬱→怠惰
※一般に「嫉妬」と訳されることが多いが正しくは「羨望」。
「嫉妬」は三者関係。自分の(と認識している)ものを横取りされた際の妬み。
「羨望」は二者関係。他人の財や才能などを羨む欲求。