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一般に聖書と呼ばれているものは、
ユダヤ教、
キリスト教、
イスラム教で
聖典、
啓典とされている文書群を指します。
ユダヤ教では旧約聖書のみ、
キリスト教では新約聖書と旧約聖書の両方を、
イスラム教では「モーセ五書(旧約)」や「
福音書(新約)」など両者の部分抜粋を用います。
旧約聖書は『創世記』や『出エジプト記』を含む「モーセ五書」の律法(
Torah)、預言書(
Nevi'im)、歴史書などの諸書(
Ketuvim)から成り、この「
Torah」「
Nevi'im」「
Ketuvim」の頭文字を取って「
Tanakh」と呼ばれます。
新約聖書はイエス・キリスト以降の
散文群で、関係者らによってめいめいに書かれたそれらを
編纂したもの。
福音書、歴史書、
書簡(手紙)、
黙示録などがあります。
「新約」とは「新しい契約」の意味で、「キリストが神と交わした新たな契約」を意味します。
対する「旧約」の言葉はこの際に区別のためにつけられたもので、
キリスト教以外では使われません。
旧約聖書の預言書には、将来においてユダヤを
復興するという救世主(メシア)の存在が記されており、
キリスト教ではこれをイエス・キリストのことと
解釈しています。