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〜パンク
-punk(英)

アーバンファンタジー
Urban Fantasy(英)

 「○○パンク」とはアメリカの小説家ブルース・ベスキ著の『Cyberpunk』(1,983)を由来とした、創作物におけるジャンルの一。
パンクとは「反抗」「否定」などを意味する言葉で、(その世界観においての)反社会的なヒーローや退廃的な世界観などを描いた作品のこと。
近現代以降の現実世界をベースに、それとは異なる何らかの突出した技術、文化、種族をテーマとした歴史改変的世界を舞台とした作品が一般的。

 語源となった「サイバーパンク」の場合、「サイバネティックス(生体と機械の融合)」をテーマとした世界観におけるそれを指します。代表的な作品に『ターミネーター』など。
また現在では「サイバースペース(ゲームなどの電脳空間に入る技術)」の意味でも用いられ、こちらは『ニューロマンサー』、『マトリックス』などが挙げられます。
なお機械人間ではなく遺伝子操作によるそれらをテーマにした作品もサイバーパンクとして扱われることが多いですが、この場合別途「バイオパンク」とも呼ばれます。代表作は『ブレードランナー』など。

 その他では蒸気機関が現代技術並に発展を遂げた世界を舞台とした「スチームパンク」が良く知られます。
こちらは魅力的な世界観を構築する手段として好んで用いられ、歯車技術が発展した「クロックパンク」など亜種が多数存在します。


 魔法技術やエルフなどをテーマとした作品も存在しますが、こちらはまず「アーバンファンタジー(都市幻想物)」というジャンルに分類されます。
その中でも、科学を差し置いて魔法文明が発達してきたですとか、あくまで当たり前に存在する一種族であるといったように、「現実世界にファンタジー要素が入り込んできた」のではなく、「ファンタジー要素が現代の技術や種族の代わりに発展してきた歴史改変的世界」がパンク作品として該当します。