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魔法 Magic(英)/Magie(仏)/Magia(伊)/Magie(独) Magery(英) |
「
Magic」とは、古代の
宗教的儀式、およびそこから
派生した
超常能力全般を指す言葉。
前者に限定して定義すると、「主に
儀式を通じて神(※1)にアクセスし」「その力を借りて
超自然的な現象を起こす技術」となります。
例えば
雨乞いの
儀式(※2)がその一種となりますし、モーセが起こしたとされる数々の奇跡(※3)もそれにあたるでしょう。
※1 | 「神」は多神教の場合「精霊」に近似、また他宗教から見れば「悪魔」となりますので、「悪魔などの力を借りる技」と言うこともできます。 |
※2 | 火を炊き、祈りを捧げることで雨を降らす儀式。 科学的には、上空の湿った空気まで煤を届け、その空気に振動を与えることで雨粒を生成する技術。原始科学。 |
※3 | 神が指示した通りに行った結果、水や食料(マナ)を得ることができた等。 |
宗教的儀式では信徒の心を惹きつける目的もあり、派手なパフォーマンスを必要としました。
すなわち
儀式魔法であることが
暗黙の前提であり、このパフォーマンス性が「
Magic」に「手品」の意味がつくゆえんでもあります。
古代宗教では、重要な局面において
生贄を用いる例が多く見られます。
用いる
生贄は主に動物や
奴隷で、その
儀式の重要度に応じて貴重な
生贄を捧げます。
しかし
旧約聖書の『創世記』22章「イサクの
燔祭」(※)の話が広まるにつれ、
生贄の習慣は
非難され、
衰退していくことになります。
※ | 神が求めたら息子さえも生贄に捧げるのかを試す話。 その解釈は様々で、「当時問題視されていた生贄の風習を諌めるために作られた話」「実は神の名を騙った悪魔にそそのかされかけた話」など。 |
この
Magicでは、「神の
真の名」を用いることで魔法の力が高められると考えられています。
これは
ユダヤ教において神の名が一般には秘匿されたり、中世の
悪魔儀式において「
悪魔の名前を知るとそれを支配でき、逆に知られると支配される」という考えに繋がっていると考えられます。
一方「
Magery」は「
Mage+-ery」で、「
メイジの技術」の意。
起源等は不明で、一般に「
呪文を用いて
超自然的な現象を起こす技術」としてゲームなどで用いられています。