[
トップ][
もどる]
|
レプリカント Replicant(英) |
アメリカ制作の映画『
Blade Runner(ブレードランナー)』(1,982年)に登場する
人造人間。
遺伝子工学によってゼロから作り出された人間そっくりの有機体で、当初はペット用などの動物が作成されていましたが、後に作業用の
奴隷として人間型が作られるに至りました。
身体能力は人間よりも上に設定され、知能は開発者と同等。初期型では外見のみで血や感情も存在しませんでしたが、後期型ではそれも再現。
本物の人間の記憶をコピーされたレプリカントは自覚すらなく、他者に共感できるかどうかを見てのみ区別することができます。
寿命は4年と意図的に短く設定されていますが、その間に感情を
成熟させた固体らが反乱、逃亡するというストーリー。
フィリップ・キンドレド・ディック(Philip Kindred Dick)による原作小説『
Do androids dream of electric sheep?(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)』(1,968年アメリカ)では標題にもあるように「アンドロイド」という名前でしたが、アンドロイドは辞書にも「
機械人形」という説明のある通り、無機物のイメージが強いために映画化に際して変更されました。
語源は
海賊版ではない正規の
複製品を意味する「
レプリカ」より。
この造語「レプリカント」は後に他の作品でもしばしば用例が見られますが、その中でも有名なのは作品タイトルにも用いられているアメリカ映画『
Replicant(レプリカント)』(2,001)に登場するもの。
ただしこちらは人間の毛髪から作成された完全なクローン人間であるため、本来の用例とは異なります。