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火薬/爆薬(/焔硝)
Gunpowder(英)/Poudre à Canon(仏)/Polvere da Sparo(伊)/Sprengpulver(独)
Black Powder(英)/Poudre Noire(仏)/Polvere Nera(伊)/Schwarzpulver(独)
Explosive(英)/Explosif(仏)/Esplosivo(伊)/Sprengstoff(独)

 無酸素下で激しく燃焼(爆発)できる物質。
同じ無酸素下で燃焼できるものでも、ガソリンなど燃焼速度緩やかである(爆発ではない)ものはこれに含まれません。
また爆発速度が音速未満で、衝撃波を生じないものを「火薬(Low Explosive)」。衝撃波を生じ、強力な破壊力を持つものを「爆薬(High Explosive)」と呼んで区別することもあります。
 火薬には黒色火薬などの粉末状のものの他、ニトログリセリン(ダイナマイトの材料)のようなゼラチン状のものも存在します。

 黒色火薬は遅くとも9世紀、早ければその数百年前までの中国で発明されたものが一番古く、硝石(硝酸カリウム)75%、炭15%、硫黄10%の割合が理想的な調合とされます。
 黒色火薬衝撃波を生じないため銃身破壊せず、それでいて弾丸射出するには充分な爆発力を持っていたため、銃器への使用に適していました。
一方で、発生する煙で相手に位置を知られてしまう、水気に弱い、静電気で容易に爆発してしまうなどの欠点もありました。

 19世紀に無煙火薬が開発、実用化されるまで黒色火薬は火薬の主流でしたが、現在では起爆剤や、花火などへの利用が主となっています。