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コーヒー/珈琲/咖啡(中)
Coffee(英)/Café(仏)/Caffè(伊)/Kaffee(独)

 コーヒーノキ属(Coffea)の種子の成分を、一般にお湯で抽出した飲料。
発見にまつわる逸話は各地に存在するものの、後に有名な産地となったそれらが後付けで設けたと見られるものが多くその起源は不明。
カフェインによる眠気覚ましの効用が認められており、それら逸話にもそのが記されています。
果実は目立つ赤い実で、甘く食用にできるため有史以前から普通に食されていた可能性も。

 豆から成分を抽出した飲料が記録に登場するのは9世紀のイランにて。
当初はただの煮汁で、焙煎されるようになったのは最古の焙煎器の年代から13世紀と言われますがその経緯は諸説。
山火事、貯蔵庫の火事、単に実を焼いてみた、あるいは宗教的な事情で焼き払われたなどの焼け跡からコーヒー特有の芳香がしたことがきっかけとされています。

 当初は宗教活動のための眠気覚ましとしてのみ用いられていましたが、1,454年に一般民衆への飲用が認められたことでイスラム世界全土に拡大。
その後1,565年に聖ヨハネ騎士団によって連行されたトルコ人奴隷によってヨーロッパ初となるイタリアに流入します。
当初は「悪魔の飲み物」としてキリスト教から否定されましたが、1,600年頃の裁判にてローマ教皇が認可したことで以後ヨーロッパ全土に伝播
1,645年にベネツィアにヨーロッパ初のコーヒーハウスが登場し、その後1,650年にイギリスのオックスフォード、1,652年に同ロンドン、1,671年にフランスのマルセイユ、1,683年にオーストリアのウィーンなどでそれぞれ開業が確認されています。

 語源はアラビア語で「食欲を抑制するもの」を意味する「قهوة(Qahwa)」より。
元々はワインを意味する語であったそれがトルコ語の「Kahve」、イタリア語の「Caffè」、オランダ語「Koffie」を経て英語「Coffee」に(1,582年)。
日本語の当て字「珈琲」は宇田川榕菴(1,798〜1,846年)著の「蘭和対訳辞典」によるもので、「」は本来「髪飾り」、「」は「たくさんのを貫いた」を意味し、とコーヒーノキの花房が花かんざしに似ている様とオランダ語の発音より考案。
中国語「咖啡」はこれを参考とし、飲むものであるという観点から口偏に。