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騎士団
Chivalric Order(英)/Ordre de Chevalerie(仏)/Ordine Cavalleresco(伊)/Ritterorden(独)

 十字軍の遠征以降に創設された、騎士の団体。1,119年のテンプル騎士団が初。
十字軍占領した聖地エルサレム、およびその巡礼者を警護する目的で設立されました。
以後中東を中心として、同様に占拠した地域の守護に充てられました。

 この初期の騎士団はカトリック教会によって運営される修道会であり、所属する騎士はそこに所属する修道士となります。
その証として、その修道会が用いる十字架を盾やマントなどに設けて共通の制服とします。
騎士は直接仕える主君以外の繋がりがないのが本来の姿ですが、このように騎士団は騎士同士横の繋がりがあるのが特徴です。

 その後十字軍が廃止され、戦争における居場所も失われて騎士がただの名誉職となると、上記騎士団の名を借りた騎士同士の友愛会──世俗騎士団が作られるようになります。これが14世紀以降のことです。
更に時代が進み本来の意味での騎士がいなくなると、名誉ある人物の一覧──勲章騎士団が作られるようになります。
勲章騎士団は日本で言う文化勲章のようなもので、16世紀以降に作られました。

 なお騎士団が自治権を主張すると、騎士団国/騎士団領となります。