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レザーアーマー
Soft Leather Armor(英※)/Armure en Cuir Souple(仏)/Armatura di Cuoio Morbido(伊)/Ledermantel(独)
Hard Leather Armor(英※)/Armure en Cuir Rigide(仏)/Armatura di Cuoio Bollito(伊)/Lederrüstung(独)
Studded Leather Armor(英※)/Armure en Cuir Clouté(仏)/Armatura di Cuoio Borchiato(伊)/Lederrüstung mit Nieten(独)
Spiked Leather Armor(英※)
Hide Armor(英※)/Armure en Peau(仏)/Armatura di Pelle(伊)/Hautrüstung(独)
2〜6kg

※Armour(英)/Armor(米)

 動物の革で作られた鎧。
タイプにより、以下の4種類に大分できます。

ハイドアーマー
ソフトレザーアーマー
ハードレザーアーマー
スタデッドレザーアーマー

 ハイドアーマーは、剥いだ動物の皮(Hide)をそのまま着込んだような鎧です。
原始人の着衣や、現代で言えば毛皮のコートなどがこれに近いです。
5世紀頃のフランク族、つまりパラディンのほんの少し先輩にあたる人たちの間でも使用されていました。

 ソフトレザーアーマーは、なめした皮(→革)を使用した鎧です。
現代ではバイク用の革のスーツなどが、見た目はともかくこれに近いでしょうか。
このソフトレザーアーマーはクロースアーマーと共に、その後主流となった金属鎧の下に着込む鎧下として残っていきます。

 ハードレザーアーマーは、茹でて硬化させた革(キュイルボイル:Cuir Bouilli(仏))を使用した鎧です。
ソフトレザーアーマーに比べて動きが制限されるものの、その分防御能力は向上しています。
とはいえチェインメイルなどとは比べ物にならないので、武具を買い揃える金銭的余裕のない人のための鎧といったところでしょうか。
 ハードレザーアーマーは硬いので、鎧下としてはもちろん使用できません。
ただし金属鎧の間接部分の保護などの用途で、その後も使われていきました。

 スタデッドレザーアーマーは、金属の(スタッド)を打ち込んで強化した革鎧です。スパイクドレザーアーマーとも呼ばれます。
を埋め込んだことによって、その分重量が増加しています。
リングメイルに近いですが、隙間が多いので防御能力では劣ります。ただしちゃらちゃらとした音が鳴らないので、その点で優れているといえます。

 これら革鎧に共通して言えることは、製作や修理が容易で、材料にも困らないこと(今でこそ革製品は高価ですが)。
そして格段の軽さと動き易さを兼ね備えていて、クロースアーマーより防御能力の面で上であるということです。
サイズ調整も簡単だったので、使用者を選ばないというのも魅力の1つでした。