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シルフ
Sylph(英)/Sylphe(仏男)/Silfo(伊男)/Sylphe(独男)
シルフィード
Sylphid(英)/Sylphide(仏女)/Silfide(伊女)/Sylphide(独女)

 錬金術師パラケルススが提唱した四大精霊。その内の大気の象徴。
ラテン語で「森」を意味する「Sylva」と、ギリシアの「下級神性(≒妖精)」を指す「ニンフ(Nýmphe(希)/Nympha(ラテン)」を組み合わせた造語。
このため、森の妖精として扱われることも。
空気に関するあらゆる事象司り、その存在は不可視であるとされます。

 シルフはその後民間伝承を経て、特にスプライトと混同されるようになります。これにより、姿形は小妖精として描かれることが多くなりました。
その他にも、例えば「高山の山頂に住まっている」「憤怒自惚れに満ちた女性は死後シルフになる」などの諸設定が付加されていきます。
 また有名なところでは、シェイクスピアの戯曲『テンペスト』(「嵐」の意)に登場する空気の精霊エアリアル(Ariel)は、このシルフであるとも言われます。