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エデン
Eden(ヘブライ)/Eden(英)/Éden(仏)/Eden(伊)/Eden(独)
エデンの園
Gan Eden(ヘブライ)/Garden of Eden(英)/Jardin d'Éden(仏)/Giardino dell'Eden(伊)/Garten Eden(独)

 旧約聖書において、7層構造になっている天界の上から5層目、第3天シェハキム(Shehaqim)に位置する地。
この東部地方に、人類の始祖とされるアダム(Adam)とイヴ(Eve)が住んだという「エデンの園(Garden of Eden)」があるとされます(シェハキム⊃エデン⊃エデンの園)。
エデンの園は代表的な「パラダイス(Paradise:「壁に囲まれた果樹庭園」「禁猟区の大庭園」、転じて「楽園」の意)」で、エデンの園を指す言葉としてパラダイスがしばしば使われます。

 エデンの園には神のための果樹園があり、アダムとイヴがその管理を任されていました。
園には食用果実の樹の他、知恵の樹と生命の樹が植えられています。
シェハキムにはミルクと蜂蜜がそれぞれ湧き出る泉があり、ワイン、油と共にエデンの園へ流れ込みます。
余談ですが、今日英語で「Milk and Honey」は「肥沃な地」を意味し、「Land of Milk and Honey」はモーセらの目指した「約束の地」カナン(Canaan)を指します。

 園の管理を任されていた2人ですが、知恵の樹の実を食べてしまったことにより物事の善悪を知ってしまい、神によって園を追放されてしまいます。
神は生命の樹の実をも食べて永遠の命を得られることを恐れ、その後生命の樹にはの剣(Flaming Sword)を持たせた智天使ケルビムを配して守護としました。
しかしこの剣はイエス・キリスト(Jesus Christ)生誕の折に取り除かれ、その後は再び人類が出入りできるようになったとも言われます。

 エデンの園はピション川(Pishon)、ギホン川(Gihon)、チグリス川(Tigris)、ユーフラテス川(Euphrates)の上流にあるとされ、これに該当する園の候補は、イラン、アルメニア、イラクなど諸説存在します。