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レンバス/レムバス/コイマス Lembas(シンダール)/Lenn-mbass(古シンダール)/Coimas(クウェンヤ)
クラム/たらふく Cram(英) |
レンバスとは、J・R・R・トールキン著『
指輪物語(
The Lord of the Rings)』(1,954〜1,955)およびその関連作に登場するエルフの携帯食料。
「
Lenn-mbass」は「旅の
パン(
Journey Bread)」、「
Lembas」は「
行糧(
Waybread)」、「
Coimas」は「命の
パン(
Life-bread)」の意。
大変貴重なもので、
エルフの王妃のみが
貯蔵および付与の権限を持ちます。
非常に薄く(※1)軽く持ち運びがしやすく、1枚食べれば1日歩き回ることができ、包装用の葉に包まれた状態であれば割れない限りは保存が利き、走りながらでも食べることができ(※2)、その上とても味が良いものであるとされます。
『
The Lord of the Rings Online』
出自のレシピとも併せると、「
粗挽きの
小麦粉、シロツメクサの
蜜、生クリーム、水を混ぜ合わせたものをオーブンで二度焼きし(※2)、マルローン(≒ブナ)の葉で包んだ四角い
ビスケット」となります。
現代の栄養調整食品(バランス栄養食)のブロックタイプが、これに近いものと思って良いでしょうか。
※1 | 映画版では1cmくらいの厚さ。 1枚で1日分のカロリーを得られることや、上記材料で充分な強度を得るのであれば、実際そのくらいは必要となるでしょう。 |
※2 | 「走りながらでも食べられる」というのは唾が足りなくても喉につっかえない、しっとりしているという意味だという見方もあります。
二度焼きし水分を飛ばしてなおしっとりしているということは、それだけ油分が多いということになります。 |
クラムは同作品群に登場する人間の携帯食料で、見た目は似ていますが味は良くないとされます。
「
Cram」は英語で「無理に詰め込む」という意味で、「空腹を満たすために仕方なく食べるもの」というニュアンスが含まれます。
こちらに関しては
粗悪な
乾パンや
ビスケットの類と思ってほぼ相違ないでしょう。