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雷(いかづち)/雷電落雷厳つ霊(/雷槌)/霹靂
Thunderbolt(英)/Foudre(仏)/Fulmine(伊)/Donnerkeil(独)
稲妻稲光雷光電光稲魂
Lightning(英)/Éclair(仏)/Lampo(伊)/Blitz(独)/Blitzstrahl(独)
雷(かみなり)/雷鳴神鳴り鳴る神
Thunder(英)/Tonnerre(仏)/Tuono(伊)/Donner(独)
雷雨
Thunderstorm(英)/Orage(仏)/Temporale(伊)/Gewitter(独)

 大気中の電位差によって引き起こされる放電現象。
その威力には大きく幅があるものの、平均して3万Aの電流、3千万Vの電圧、9億kWの電力を誇ります。
2,011年現在の日本の4人家族の年間消費電力量が5,500kWということなので、およそ16万戸強の家庭、65万人強の1年分の消費電力に相当する計算となります。

 どんなに弱い雷であっても人間に落雷すれば即死に繋がるエネルギー量ですが、臓器さえ無事なら生き残れる可能性はあります。
なお金属の装備品は良くないと思われがちですが、そちらに逸れる分臓器への命中を逸らせるという点でむしろ有効です。
雷自体に当たる確率にも影響はありません。
対してゴム製品などの絶縁体は雷に対して全くの無力ですので、それで防御することは不可能と考えてください。
要するに、ゲームなどで見られる「金属鎧は雷に弱い」という設定は現実的には誤りとなります。

 「Thunder」の語源は北欧神話の雷神トールを指すゲルマン祖語「Þunraz」が変化した古英語「Þunor」より。
それぞれの語の意味については下表参照。

用語対象補記
雷鳴雷の音。
雷(かみなり)「過去10分以内に雷電(音+)または雷鳴(音)があった状態」を表す気象用語。
つまり音必須。はあってもなくても良い。
「かみなり」は「神鳴り」が語源で、神が鳴らす轟音
稲妻稲光稲が育つ時期に頻繁に見られたことから、雷が稲の成長を助け、また黄金色の素になっていると考えられていた。
よって雷を「稲の夫」とし、稲妻と呼ばれるようになった。
「いなづま」が正だが、現代仮名使いの「いなずま」も許容される。
雷電音+雷の音と
雷(いかづち)「神の怒り」を意味する「厳つ霊」が語源。
「いかづち」が正だが、現代仮名使いの「いかずち」も許容される。
霹靂「霹」「靂」いずれも「いかづち」を意味する言葉。それが連なった状態。激しい雷。
落雷現象対地放電(地上に落ちる)を伴う雷。
これに対し雲の中でのみ起こる雷は「雲放電」。
(雷槌)その語感から雷神の持つ槌、特に北欧神話ミョルニルの訳語として用いられることが多いが、雷を意味する正式な語ではない。
ただし完全な造語というわけでもなく、語自体は縄文時代の男性器型石棒を示す呼称「雷槌(らいつい)」が江戸時代から存在する。
(雷撃)魚雷攻撃。雷とは無関係。
雷雨雷+風雨激しい風と雨を伴った雷。