[トップ][もどる]
ガラハッドの盾
Galahad Shield(英)/L'écu de Galaad(仏)/Scudo di Galahad(伊)/Galahad Schild(独)

 『アーサー王伝説』に後年追加された「世界で最も偉大な騎士」円卓のガラハッドがその冒険の中で獲得した武具の1つ。呼称はあくまで便宜上のもので、固有の銘はありません。
イエス・キリストの遺体を引き取り埋葬したとされる聖人、アリマタヤのヨセフの血で十字が描かれた鋼鉄製の白いカイトシールドで、ヨセフの息子が作り修道院に預けられたものとされます。
詳細な説明はありませんが当時のは極めて貴重かつ最高の武具素材であり、かつ聖人の血を受けた聖遺物となればその性能と価値は計り知れません。

 ガラハッドの両親、円卓の騎士ランスロットとペレス王の娘カーボネックのエレインは共にヨセフの子孫にあたり、ガラハッドが盾の正当な継承者と認識されます。
ガラハッド以外の者が盾を持ち出すと白い騎士が現れ半殺しにした後、盾をガラハッドに渡すよう告げて立ち去ります。
ヨセフの血十字が描かれた盾はキリストの縁故の証しとなり、ガラハッドの旅の目的である聖杯入手のキーアイテムとなりました。