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クロスボウ/ボウガン/十字弓(/洋弓銃)
Crossbow(英)/Arbalète(仏)/Balestra(伊)/Armbrust(独)/Bowgun(和製英(※))/Nu(中)
※某日本メーカーが販売するクロスボウの商標名。

アーバレスト
Arbalest(英)/Arbalète(仏)/Arbalesta(伊)/Arbalest(独)

リピーティングクロスボウ/連弩諸葛弩
Repeating Crossbow(英)/Arbalète à Répétition(仏)/Balestra a Ripetizione(伊)/Repetierarmbrust(独)/Chu-Ko-Nu(中)

60cm〜100cm、1,000g〜5,000g(アーバレスト除く)

 を引くのに機械的なギミックを取り入れた弓。弓の名手ウィリアム・テル(Wilhelm Tell(独)/William Tell(英))が用いた弓としても有名です。
弓と銃器の合いの子のような形状をしており、火薬ではなく人力でエネルギーを装填する銃器とも言えます。
クロスボウに用いられるのは「ボルト」と呼ばれる特殊な矢で、一般の矢(アロー)よりも短く、その分の重量を補うために上薬を塗って安定性を付与しています。

 一般のクロスボウはぜんまいのようにハンドルでを巻き取る方式で、一方リピーティングクロスボウはハンドルを起こすだけでを引くようにできており、ボルトもその際に自動装填される仕組みとなっています。
当然後者の方が簡単に扱えるわけですが、その分威力と精度で劣ります。
なおサイズの大きなクロスボウを「アーバレスト」といい、中には複数人で扱う特大サイズのものなども存在します。

 クロスボウはを引くのに腕力を必要とせず、狙いをつける際も引いたを維持する作業が必要ないので、素人にとっては非常に扱いやすいものとなっています。
また人間の腕力では絶対に作り出すことができない張力を生み出すことができるため、威力の面でもロングボウ凌駕します。

 しかしクロスボウはハンドルを巻くのに時間がかかってしまうため、1分間に2発(ロングボウの1/5)しか射出することができません。
一方でその遅さを改善したリピーティングクロスボウでは、先述の通り充分な威力を得られません(板金鎧は貫通できません)。
そのためリピーティングクロスボウでは、を塗ってかすり傷を与えるという運用方法が通常用いられます。


 クロスボウは800年〜1,500年のヨーロッパで盛んに用いられましたが、その起源は紀元前200年頃の中国で発明された「」とされています。
リピーティングクロスボウの起源もやはり20年〜220年頃の中国で、こちらは「諸葛弩」と呼ばれます。
余談ですが「」は日本語で「いしゆみ」と読むために、「石弓」と混同されてしまいがちです。
石弓とは篭城戦の際に、塀の上から縄を切って石を落とす装置を指します。