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設置盾/大盾/パヴィス
Pavise(英)/Pavois(仏)/Palvese(伊)/Pavese(独)
100x50cm〜150x60cm、4,000g〜8,000g

 イタリアのパヴィーア地方(Pavia)発祥で、その後ヨーロッパ全土で用いられた15世紀頃の大盾。
日本の戦国時代でも、同様のものは使用されていたようです。
基本的に角丸長方形で、上から見ると凸の形をしています。

 パヴィスは地面に設置して使うことを目的とした盾で、地面にを打ち、凸の窪みを利用してこれに立てかけます。
姿見(スタンドミラー)を想像して頂けると、どんな状態になるか分かりやすいと思います。

 弓兵は両手が塞がってしまうため、敵の矢からは格好の的になってしまいます。
そこでこのパヴィスの裏に身を隠し、矢から身を守るということが必要となったわけです。
いわば携帯用の防護壁といったところでしょうか。
よく映画などで立てかけたテーブルの裏に身を隠して銃撃戦を行うシーンなどがありますが、イメージ的には大体そんなところでしょう。