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アロンダイト/アロンディヒト
Aroundight(古英)/Arondight(英)/Alondite(英)

 『ハンプトンのビーヴィス卿(Bevis of Hampton)』に登場する剣。
ただし語「アロンダイト」が登場するのは14世紀初頭の中英語版とそれを元とする写本のみで、それ以前の同書には存在しません。
このアロンダイトはビーヴィス卿が手に入れ、その息子ガイ卿(Guy)が振るったとされます。

 また、アンドレア・ダ・バルベリーノ(Andrea da Barberino)著のシャルルマーニュ伝説『アスプラモンテ(L'Aspramonte)』(1,400年頃)では、かつてランスロット卿(※)やビーヴィス卿が所有していたという剣がパラディンのオリヴィエの手に渡っており、これがアロンダイトと同一視されています。
剣の名は所有者によって変遷しており、ランスロット卿の時は「ガスティガ=フォッリ(Gastiga-Folli(伊))」、ビーヴィス卿の時は「キアレンツァ(Chiarenza(伊))」、オリヴィエの時は「アルタキアラ(Altachiara(伊))/オートクレール(Hauteclaire(仏))」となります。

アーサー王伝説』に登場する騎士
の貴婦人が彼に手渡した剣がそれとされますが、この剣はすぐに他の剣と交換しているので、その場合実際に振るったのはごくわずかの期間となります。