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テンタクルス
Tentacle(英単)/Tentacule(仏単)/Tentacolo(伊単)/Tentakel(独単)
Tentacles(英複)/Tentacules(仏複)/Tentacoli(伊複)/Tentakeln(独複)

 「触手」の意。 軟体動物の口の周りに生えている、ヒゲのような外観の可動組織のこと。
ただしその条件に該当するものでも一般には触手と呼ばれなかったり、逆にその条件を満たさないものが触手と呼ばれることもあるなど、実際に何が触手と呼ばれるかはその土地土地の慣習に左右されます。

 触手の機能は主に捕獲と感覚器で、後者のみの機能を持つものも珍しくありません。
例えば進行方向にある障害物触覚察知するためのものであったり、カタツムリの目のように視覚の機能を持つなどが挙げられます。

 創作物では一般にタコの姿で描かれますが、これは海外においてタコが悪魔の魚として畏怖されていることや、1,977年制作のアメリカ映画『Tentacles』の影響が強くあるものと思われます。
一方日本では黎明期のゲームにおいてクラーケンと同じ画像を使い回した結果かイカ型のものが多く、その他では本体の見えない触手のみの登場であったり、タコやイカとは全くかけ離れた異形種であるケースが目立つようです。

 またそれらよりは少数派となりますが、ツル(茎)やツタ(根)を捕獲用の触腕として用いる植物型の例も見られます。
ただこの場合はテンタクルスではなく、「食人木」の方に分類される方が適当です。