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セイレーン Seirēn(希)/Siren(ラテン)/Siren(英)/Sirène(仏)/Sirena(伊)/Sirene(独) |
ギリシア神話に登場する
ナイアドの一種で、海の
ニンフ。
シチリア島付近にある、岩が3つある小島(
Sirenum Scopuli)に棲んでいて、歌声で船乗りを誘惑しては
破滅に導いたとされる姉妹らの総称。人数については2、3、5など諸説。
サイレンの語源。
両親については
諸説あり、有力なものでは河神アケロオスと、竪琴を持った歌唱のミューズ、テルプシコラ(Terpsichore)、または「歌い上げる女」を意味する悲劇のミューズ、メルポメネ(Melpomene)など。
本来は他の一般的な
ニンフと同じく完全な人型だったのですが、遊び友達であった春の女神ペルセポネ(Persephone)が冥界神ハデス(Hades)にさらわれた際、彼女を探すため、または見つけられなかったことに対する罰として、彼女の母である
豊穣の女神デメテル(Demeter)によって
ハーピーのような
有翼亜種へと変えられたとされます。
なお、ラテン語の「翼(
Pennis)」と「ヒレ(
Pinnis)」が似ていたために後に翼が尾ヒレと誤訳され、しばしばセイレーン=
マーメイドであるともされます。