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ドワーフ
Dwarf(英)/Nain(仏)/Nano(伊)/Zwerg(独)

 北欧神話に登場する、巨人ユミルの死体から沸いたウジ虫が変化してできた小人族(ドヴェルグ(Dvergr(古ノルド)))より。
または「暗い所/地下に棲む妖精」を総称する北欧の言葉、「デック・アルヴァー(Dökkálfar)」が起源とも(ドヴェルグはデック・アルヴァーの一種)。
いずれにせよ、北欧の小人族が起源とされています。

 これがドイツでツヴェルク(Zwerg)と呼ばれるようになり、世俗から切り離された、頑固な冶金職人のイメージが付加されました。
このような背景もあってあまり良い(明るい)印象は持たれていなかったのですが、19世紀にグリム童話『白雪姫』の七人の小人のモデルとして用いられて以降陽気なイメージが生まれ、『指環物語』に登場して以降は屈強な戦士のイメージが加味され、今日に至ります。

 地下や洞窟の中に国を築き、鍛治冶金の技術に優れ、気の合った旅人とは親友として酒を酌み交わし、非常時においては有能な戦士として前線に赴く頑強な小人。