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アイオーン/アイオン
Αἰών(古希)/Aeon(英)/Éon(仏)/Eone(伊)/Äon(独)

 古代ギリシア語で「時代」の意。
文明や種そのものの1サイクルを示す一定の期間を示す語として用いられ、時に「永遠(その時代を生きる者にとっての)」の意味でも用いられます。

 占星術においては約2,150年周期(※1)とされ、現代(※2)より「ホルスのアイオーン(水瓶座の時代/アクエリアンエイジ)」に入ったとされます。
地質学においては、「主要生物の代替わり」を基準としたそれぞれの地質時代(※3)を指す言葉として「eon(英)」が用いられます。日本語では「累代」。
また宇宙物理学においては、10億年を示す時間の単位(分、秒などの延長)として「AE」が用いられます。
※1そのサイクルで春分点にある黄道星座の位置が30度(360度を黄道星座の数12で割った角度)ずれる。
※2厳密な時期は1,904年、2,000年、2,012年、2,015年など諸説。
※3
冥王代(地球誕生〜38億年前)
始生代(25億年前)
原生代(5億4,200万年前)
顕生代(現代) の4つ。
うち冥王代始生代原生代の3つは、放射年代測定法が確立される(1,947年アメリカ、ウィラード・フランク・リビー)以前は区別されず「隠生代(=先カンブリア時代)」と呼ばれていた(総称する際は現在でも用いられる)。

 また宗教分野においては、神の名としてもこのアイオーンは登場します。
ギリシア神話においては、永遠を司る時の神として。
キリスト教グノーシス派においては、イデア界をモデルとしたこの世界とそこに住まう我々人類を創造した偽の神デミウルゴス(=キリスト教ユダヤ教などにおける創造主ヤハウェ)と対となる真の神として登場し、劣悪なるデミウルゴスより生まれた我々人類はその存在を認識することによって救済されるとされます。なおキリスト教の開祖イエス・キリストはそのアイオーンの使徒