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Darkness(英)/Obscurité(仏)/Oscurità(伊)/Dunkelheit(独)
暗闇
Darkness(英)/Ténèbres(仏)/Tenebre(伊)/Dunkelheit(独)
暗黒/漆黒の闇
Blackness(英)/Noirceur(仏)/Nerezza(伊)/Schwärze(独)

ダークエネルギー/暗黒エネルギー
Dark Energy(英)/Énergie Sombre(仏)/Énergie Noire(仏)/Energia Oscura(伊)/Dunkle Energie(独)

 闇とは、がない状態のこと。
特に正式な定義はありませんが、慣習的におおむね以下のようになると考えられます(※1)。

人間の視力機能の境界照度(lux)目安語(※1)
桿体細胞(暗所用視細胞)が働く10↓日の出直前
日の入り直後(共に5lux)
薄暗闇市民薄明
Twilight(英)
桿体細胞のみ働く
(色彩が感じられなくなる)
 0.01↓三日月の夜
が消えた後10分までの間に
ものが見える限界(※2)
 0.007↑ 暗闇暗黒
漆黒の闇
(※3)
が消えた後30分程度以降に
ものが見える限界(※2)
 0.004↑これ以下だと何も見えない真っ暗闇
※1語の用法などから推察した個人的な見解(ただし「市民薄明」の同義語とされる「薄暗闇」を除く)。
例えば「夜の闇」とは言いますが「夜の暗闇」とはあまり言いません。
また、「停電で暗闇になる」とは言いますが「停電で闇になる」とはあまり言いません。
このことより「暗闇」は明→暗へ移行したことによる暗さを。
「闇」はその状態で暗いことを主に指す語と考えられます。
※2人の目はが消えて10分までとその後30分過ぎくらいまでで、2段階に反比例曲線を描きながら目が順応していきます。
これは10分までの間は錐体細胞(明所用視細胞)が働いていることによります。
※3「暗黒」は正しくは「黒い(に反応しない)」ことを。
漆黒」も「黒漆塗りの黒」で、いずれも照度ではなく色について言及されます。
よって光源が全くなく、「視界が一面黒く見える状態」を指して用いられます。


 なおこれらとは別に、「ダークエネルギー」という語があります。
これは「物質が持つ引力だけでは宇宙はやがて収縮していくはずなのに、それに反し宇宙が膨張を加速させていることを説明するために仮定された斥力」です。
先に「ダークマター(で検出できない物質)」が仮定されたことに倣い、このように名づけられました。

 物質との違いは、物質が引力(引きつける力≒重力)を持つのに対し、ダークエネルギーは斥力(反発する力≒反重力)を持つ点です。
計算上このダークエネルギーは、宇宙の73%(※)を占めていると考えられています。
※宇宙┬73% ダークエネルギー
   └27% 物質┬23%(85%) ダークマター
        └ 4%(15%) その他の物質