[トップ][もどる]
パルチザン
Partisan(英)/Pertuisane(仏)/Partigiana(伊)/Partisane(独)
150cm〜200cm、2,000g〜3,000g

 逆三角の幅広な対称刃を持った
としての「突く」機能はもちろん、ポールアックスにも負けない「斬る」力を兼ね備えている万能ので、それでいて、ハルバードのように使用者に高い技量を要求しないのが特長です。
また刃の根元には爪のような小刃がついており、としての機能(が刺さり過ぎないようにしたり、相手の攻撃を受け止めたり)を果たす他、馬上から敵を引きずり降ろしたりにも使用できます。

 パルチザンとはフランス語で「党派に属する者」の意です。
この場合の「党」というのは「正規軍に属さない思想集団」のことを指し、つまりはゲリラのことです。
15世紀のイタリア、フランスにこのパルチザンを名乗る農民ゲリラがおり、彼らが用いたに、そのままこの名がついたとされています。
やがて16世紀には、パルチザンは正規軍の武器としても採用されました。

 約1世紀に渡り使われたパルチザンですが、後に登場するランスの前では無力となり、歩兵槍の主力はパイクへと代替わりしていきます。
しかしその後も儀礼用や王室守護の傭兵などに用いられ、今日でもイギリスやスイスなどの傭兵らによって、ハルバードと併せて使われ続けています。