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グレイブ
Glaive(英)/Glaive(仏)/Falcione(伊)/Glefe(独)
180cm〜210cm、2,000g〜2,500g

 ラテン語「Gladius」を起源とするフランス語で、「剣」の意。
今日でもフランスではグラディウスその他短めの両刃剣類を指す言葉として用いられますが、15世紀に長柄の偃月刀を指す詩的な表現として用いられたことで、それを輸入した外国語圏ではそちらを指す言葉として定着しています。

 長柄武器グレイブは13〜14世紀頃に開発された武器で、主に15世紀の戦場で用いられました。
斧のように柄を刀身に差し込む仕様で、片刃のといった形状をしています。
日本の薙刀がこのグレイブに類似していますが、こちらは刀身をに差し込む、と同じ仕様である点で異なります。
16世紀に入るとグレイブは儀礼用のものが多く作られるようになり、刃はより大きく、装飾豪奢になりました。

 なお、1,980年代以降のアメリカの創作物ではこれとは別に、大きめの手裏剣のような武器がこの名前でしばしば登場します。
刺さるよりも斬ることを意識したブレードが取り付けられており、用途的にはチャクラムの方に近いものとなっています。