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チャクラム/チャクラ/戦輪円月輪
Chakram(英)/Chakram(仏)/Chakram(伊)/Chakram(独)/Chakkar(印)/Cakera(マレー)
10cm〜30cm、150g〜500g

 土星の輪のような形状をした刃物。刃の幅は3cm前後。
インドの叙事詩『マハーバーラタ』(4世紀頃)、『ラーマーヤナ』(3世紀頃)などでヴィシュヌ神の武器として登場するのが現存する最古の記録ですが、明確な起源は不明。
サンスクリット語で「輪」を意味する「Cakra」が語源で、1,800年前後のシーク教徒らによって好んで用いられました。

 投擲武器としては珍しく、チャクラムは対象を切断することに主眼を置いています。
実用的な有効範囲は20m程度で、竹や骨程度であれば切断することができます。

 使用法に関する伝承は残っていませんが、肖像画では輪の内側に人差し指を入れて、遠心力をつけて放る姿で描かれています。
ただしこの方法では、よほど熟練しないと命中精度や味方への誤射が問題となるため、実際はフリスビーのように飛ばしていたか、縦にして投げていたのではと考えられています。