[
トップ][
もどる]
|
ガーンディーヴァ Gāṇḍīva(サンスクリット)/Gandiva(英)
|
ヒンドゥー教の聖典『マハーバーラタ』に登場する雷神インドラ(=
帝釈天)の子、英雄アルジュナ(Arjuna)が所有するとして知られる神の
弓。
決して狙いを外さないと言われますが、これは
弓そのものよりもアルジュナが並外れた
弓の名手であったことに拠ります。
アルジュナはこれをカーンダヴァの森を焼く際に火神アグニ(=
火天)より借り受け、役目を終えた後にこれを返却します。
なおガーンディーヴァは、アルジュナを除く
定命の者(人間)には扱えないとされます。
下記はガーンディーヴァの所有者の
変遷。
ブラフマン(製作者)→シヴァ→プラジャパティ→インドラ→ソーマ→ヴァルナ→アグニ→アルジュナ→アグニ。
途中インドラが
弓の所有者となっていますが、彼が放つ「インドラの矢」(
雷)はガーンディーヴァとは関係ありません。
こちらは「ヴァジュラ(Vajra)」(=「
金剛杵」)という、鉄アレイのような形状をした短い杖から放たれます。