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クローク
Cloak(英)/Cape(仏)/Mantello(伊)/Umhang(独)

マント
Mantle(英)/Manteau(仏)/Mantello(伊)/Mantel(独)
Mantelet(英)/Mantelet(仏)

 防塵、防水、防寒などを本来の目的とした、着衣の上に羽織る布。
オーバーコートの原型で、一部例外を除いてがなく、首の部分で留められるように出来ています。
フードの有無は、時代やデザインにより左右されます。
丈もデザインによりまちまちですが、概ねケープ(着脱可能な肩掛け)よりは長く、床よりは高く作られています。
なお、丈の短いものを特に「マントレット」と呼んで区別したりもします。

 クロークはラテン語で「ケープ(肩掛け/頭巾)」を意味する「ClocaClocca」が語源で、ケープを元に発展したものです。
これに対してマントはラテン語で「ベール(覆い)」を意味する「Mantellum」が元となっており、テーブルクロスや壁掛けなどの「カバー」を含む意味合いを持っています。

 定義が曖昧なためデザイン面で両者を区別することは難しいですが、マントは特に権力を表す道具としての意味合いを持つことがあります。
例えば権力を与えることを「マントを肩にかける」と表現します。
また、教会聖職者修道士は色違いのマントを着け、それぞれの職位を表しています。

 ただ創作物に限って言えば、概ね以下のように捉えておくと良いでしょう(例外もあります)。

クローク旅人、一般人向け。防塵、防寒目的。
マント一般人、聖職者王侯貴族、英雄向け。上記の他、職権やヒーロー色を出す目的を含む。