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アンクレット/足輪
Anklet(英)/Cavigliera(伊)/Fußkette(独)
Ankle Chain(英)/Chaîne de Cheville(仏)
Ankle Bracelet(英)/Bracelet de Cheville(仏)

 足首に装着する装身具。
金属の輪のように形が変化しない硬いタイプと、数珠のように柔軟なタイプとが存在します。
主な素材は金属、宝石、ガラス、革、など。

 起源は先王朝時代(紀元前3,100年以前)のエジプトと見られ、女性の装身具として広く一般に用いられていました。
複数の金属をビーズのようにしてつなぎ合わせたタイプで、この頃はまだブレスレットとの明確な区別はありませんでした。
アンクレットはその後ヨーロッパなど他の地域へと広まり、現在に至るまでその基本的な用途に変化はありません。
しかし足首の装身具であるアンクレットはその都合上露出が多くなるため、現代のエジプトでは使用に陰りが見られます。

 露出が多いこと、ステップで音を鳴らせることなどから、アンクレットはダンサーにも好んで用いられます。
創作物ではこちらのイメージが顕著で、踊り子キャラを象徴する記号として重宝されます。

 アンクレットは東洋では両足、西洋では片足に装着する例が一般的です。片足に装着する場合、特にどちらという決まりはありません。
片足の場合一方が「恋人/夫がいます」、もう一方が「恋人/浮気相手募集中」を表すとする話もありますが、左右どちらがどちらかについては両方の説が存在するため、気になるなら両足に着けておくことをお勧めします。
この話自体の出所は不明ですが、夫が妻に装着させ、自身の所有物であることを示す用途で用いた地域は存在したようです。また、奴隷の足輪が起源だからとする説もあるようです。
なお日本ではストッキングなどの上からアンクレットを着ける例が見られますが、アンクレットは素足の上に着けるもので、海外ではこの用法は見られません。