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ユニコーン/一角獣
Unicorn(英)/Licorne(仏)/Liocorno(伊)/Einhorn(独)
Unicorne(仏)/Unicorno(伊)

 伝説上の角のある獣で、一般に螺旋状の角を持った白馬の姿で描かれ、処女のみがこの獣を手なづけられるとされます。
Uniは「単一」、Cornは「角」の意で、「一角獣」と訳されます。
Unicornの単語が初めに登場するのは聖書の訳書で、元の語は「Re'em」。
力強さの象徴とされる獣で、1本角で描かれていたためにこのように訳されました。

 もっと遡ると、ユニコーンのイメージは古代インドの“雄牛”(=サイ)であるとされます。
ただしサイは2本角で、当時の認識としても角獣の角は1本ではなく2本であるとされており、壁画などにも2本角としてその姿が描かれています。

 中世ではユニコーンは実在の生物として扱われ、「アリコーン(Alicorn)」と呼ばれるユニコーンの角は解毒剤として用いられていました。
解毒剤としての効果は分かりませんが、の種類によっては色が変化し、の検知には役立っていたようです。
なおこの角は、実際にはイッカククジラの角(正しくは牙)が用いられました。