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グール Ghoul(英)/Goule(仏)/Ghoul(伊)/Ghul(独) ガスト Ghast(英) |
グールはアラビアの伝承に登場するモンスターで、災難、恐怖を表すアラビア語の「アルグール(Al-ghūl)」が語源。
このアルグールは、ペルセウス座のベータ星、「アルゴル(Algol)」の名前の元になっています。
現地アラビアでは砂漠に棲む、動物(特にハイエナ)に変身できる
ジン(≒
悪魔)とされています。
墓を荒らして
屍肉を食らったり、砂漠に旅人を誘い込んでその肉を
貪ったりするとされます。
このため日本では、
食屍鬼と訳されます。
これに対してH・P・ラブクラフト著の『未知なるカダスを夢に求めて(The Dream Quest of Unknown Kadath)』(1,926)では、地下に
棲む夜行性の
亜人種として描かれます。
元々は人間だったのですが、
屍肉を食らう内にそのようなモンスターになったとされます。
こちらのグールは
屍肉のみを食べるとされ、生者を襲ったりせず、それらとの知的な会話も行えるとされます。
アンデッドモンスターとしての地位を確立するのは、
TRPG『
D&D』以降のことです。
こちらは生きている人間も食べ、接触による
麻痺能力を持ち合わせます。
エルフのみその
麻痺能力に対抗し得るとされますが、グールの強力種であるガストのそれには敵いません。