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レムリア Lemuria(英)/Lémurie(仏)/Lemuria(伊)/Lemuria(独) |
かつて地球上に存在したとされる古代の大陸。
同じ名称で2通りの大陸が存在します。それぞれ説の発生順に以下の通り。
先発のレムリアは1,874年、イギリスの動物学者フィリップ・ラトリー・スクレーター(Philip Lutley Sclater)によるもの。
マダガスカル島にしか生息していないキツネザルの化石が海洋を
隔てた別の地域で発見されることを説明するものとして、かつてそれらを繋ぐ大陸がインド洋にあったのではとするもの。
キツネザル(
Lemur)の大陸ということで、Lemuriaと名づけられました。
しかしその後の研究でこれは大陸移動によるものと判明し、このインド洋大陸説は現在では否定されます。
後発のレムリアは1,888年、ロシアの
神智学者ブラヴァツキー夫人(
Eelena Petrovna Blavatskaya)によるもの。
1,850万年前に
ヒンドゥー教における金星の神サナト・クマーラ(Sanat Kumara)がこの大陸に
顕現したことで、それまで動物だった人類が人間として
昇華したとされます。
名称はローマ神話で「
怨霊」を意味する「レムレース(Lemures)」に由来するとされ、「霊的な大陸」の意味であるとされます。
こちらのレムリアは太平洋に存在し、現在のユーラシア大陸ほどの大きさがあったとされます。
この大陸は時間経過と共に徐々に海に沈んでいったとされますが、その過程で現在のオーストラリアほどの大きさの2つの大陸になった時期があるとされます。
この2つの大陸の一方が
ムー大陸であるとし、すなわち
ムー大陸人の祖先はレムリア人であるとされます。
なお言うまでもありませんが科学的
根拠は何もなく、地質学的にもこの大陸の存在は完全に否定されます。