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薬草/ハーブ
Herb(英)/Herbe(仏)/Erbe(伊)(※1)/Kräuter(独)(※2)
※1単数形(Erba)だと「草」。
※2単数形(Kraut)だと特に「キャベツ」。

 植物が動物から身を守るために持つ毒素を、薬効成分として人間が利用した草木。
「草」となっていますが、実際には植物の根、茎、葉、樹皮、果肉、果皮、種子などあらゆる部分が用いられます。
なお英語の「Herb」は、ラテン語で「草」を意味する「ヘルバ(Herba)」より。

 「ハーブ」は医療用、料理用、大麻など、有効成分を持つ草木の総称で、「薬草」は「Medicinal Herb」、「キッチンハーブ」は「Culinary Herb」と呼んで区別します。
また料理用でも、主に葉や茎を香味付けや臭み消し、あるいはそのままサラダとして用いるものを「香草」と呼び、それ以外の果実、花、根、樹皮、そして特に種子を乾燥させて、調味料や着色料として用いるものを「香辛料」「スパイス(Spice)」と呼びます。
 ただ、「薬草」「香草」「香辛料」は1つの植物からこれら2つ以上得られる、あるいは特徴を併せ持つものも多いので、ある特定の植物を指してそれがどれであるとは言えません。これらの草木そのものを指す場合はあくまで「ハーブ」です。

 なお「ハーブ」というと「ハーブティー(Herbal Tea)」を連想される方も多いでしょう。
これは薬草を煮てその成分を抽出した一種のポーションで、広義には普通のお茶も含まれます。
嗜好品として広く愉しまれ、中にはそれだけのものも存在しますが、本来は薬用効果を見込んだれっきとした健康飲料です。