[トップ][もどる]
羅針盤羅針儀方位磁針方位磁石/コンパス
Compass(英)/Boussole(仏)/Bussola(伊)/Kompass(独)

 方角を測る道具。活版印刷術火薬と並んで、ルネサンスの三大発明と呼ばれます。
地磁気に対して磁針が南北に向く性質を利用したもので、原型は11世紀、使用記録は12世紀に、共に中国の文献に初めて登場します。
風水で使用する方位盤を「羅盤(羅経)」といい、それと磁針を組み合わせたものが「羅針盤」です。

 当初は水の上に磁針を浮かべたものが用いられましたが、主な用途である航海には不向きであったため、磁針を糸で宙吊りにする、揺れに強いタイプも考案されました。
今日のコンパスはオイルが充填されており、揺れを低減するよう設計されています。

 なお地磁気極点地軸極点とは若干異なるため、磁針では方位を正確に測ることはできません。
よって航海は、場所により異なるこの方位のずれ(偏差)を修正しながら行う必要があります。
なお近年ではその必要のない、地磁気を利用しない装置も開発されています(ジャイロコンパスなど)。