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風水(学)(中日)/堪輿(術)(中)
Feng Shui(中)

 新鮮な空気を取り込み、淀んだ空気を留まらせないように、地形や間取りを計算する学問(巒頭派)。
古代中国の民間信仰から生まれた学問で、宮殿の建設など、権力者らを中心として重く用いられました。

風水
巒頭派
│├大巒頭
││├陽宅風水
││└陰宅風水
│└小巒頭
理气派
└(その他)

…気(空気)の流れを計算する学問(本稿で説明)。
…土地の善し悪しを判断する。
…宅地を決定する際に用いる。
…墓所を決定する際に用いる。
…住居内の風通しを計算する。
…生年月日から方位の吉凶を割り出す占い。
…(独自解釈の亜流など)

 その土地が良い土地かどうかを判断するために用いる5つの用語を「地理五訣」といい、それぞれ以下の意味を持ちます。





…周囲の土地の起伏(空気の流れ)。
…建設用地。
とその近辺の土壌(粘土、砂土など)。用途に適した土地かどうか。
…川。現代では道路なども含む。地形以外で空気を流動させる要素。
…通気(や採光)に適した戸や窓の方角。主に南。

 また風水はその土地柄も考慮する必要があり、例えば平地が少なく湿度の高い日本では、日光の当たらない北東には水場を設けないようにしています。
陰陽道から借りてこれを「鬼門」と呼びますが、伝統風水ではこの概念はありません。
黄砂の吹き込む方角が中国では北東だからなどと言われたりもしますが、黄砂は西から東へ流れていくものですし、そもそも黄砂は霧のように大気全体を覆うものなので、北東のみを封鎖することに意味を持ちません。