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アグラオフォティス Aglaophotis(英) |
ギリシアの医師ペダニウス・ディオスコリデス(※1)が発見した
薬草の1つ。
アラビアの砂漠に咲くというシャクヤクの一種で、
解熱鎮痛効果を持ちます(※2)。
※1 | 40頃〜90年。既存の書物に頼らず、全て自分で確認を取っていく実践的な薬理学者。 著書『薬物誌』は中国の漢方大全と比べても引けを取らない完成度を誇っており、以後中世においてまで西洋における漢方薬の虎の巻として重宝されます。現代でも100種ほどが通用。 |
※2 | 現代でも赤芍薬が解熱鎮痛の漢方薬として用いられています。 |
アグラオフォティスは「(
悪魔が憑いたことによる)高熱を下げる薬」とされており、転じて「人間に憑いた
悪魔を分離させる薬」として創作物で用いられる例が見られます。
ただしあくまで分離させるだけであり、滅したり弱めたりといった効果はないとされます。
語源は不明ですが、クトゥルフ神話(創作)で知られるハワード・フィリップス・ラヴクラフトの著作群に登場する書物『ネクロノミコン』では「明るい光」であるとされています。
またその他では、冒頭のAglaが「Atah Gibor Le-olam Adonai,(You, O Lord, are mighty forever,=主は偉大にして永遠なり)」のノタリコン(複数の語の頭文字を組み合わせて作られた語)であるという説もあります。