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アダマンタイト
Adamantite(英)/Adamantin(仏)/Adamantino(伊)/Adamantit(独)

 ギリシア語で「飼い馴らせない」を意味する「アダマス(Adamas)」が語源。
現代において「何者も傷つけることができないもの」の代名詞として「ダイヤモンド」が用いられますが、かつてはこの「金剛不壊」の意味として「アダマント(Adamant)」の語が用いられました。
ギリシア神話ではクロノスが所持する鎌、北欧神話ではロキを束縛するために用いた鎖などにこの表現が使われています。

 金属(鉱物)としてのアダマンタイトは、『D&D』などの近世ファンタジー作品において登場します。
元素名は「アダマンティウム(Adamantium)」で、このことからアダマンタイトが合金の類ではなく、単一の元素による金属であることが分かります。

 なお、かつては比喩の意味のダイヤモンドと同義だったため、これらはしばしば同一視されることがあります(つまり金属ではなく宝石)。
区別する場合は、ダイヤモンドの「金剛石」に対して「金剛鉄」という訳を用います。