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水蒸気爆発 Phreatic Explosion(英)/Explosion Phréatique(仏)/Esplosione Freatica(伊)/Phreatische Explosion(独) |
一定量の水と、それを瞬時に蒸発させるだけの
熱量が接触することによって起こる爆発現象。
水は気体になると約1,700倍にまで膨張しますが、それが瞬間的に起きるもの。
水以外の液体でも同様の現象は発生し、それらをまとめて「蒸気爆発」と呼びます。
また、熱した金属が水分子(2H
2O)中の酸素(O
2)を奪う(
燃焼)ことで残った水素(2H
2)が更なる爆発を起こすことがあり、これは「水素爆発」と呼ばれます。
最も良く知られる水蒸気爆発は火山の
噴火で、これは地下水や海水がマグマと接触して起こる現象。
身近なところでは火がついた揚げ油に水を注いだことにより起こる爆発も該当します。
水蒸気爆発に必要な温度は熱源の質量(冷めにくさ)や水の量にもよるので一概には言えませんが、最低でも数百度以上。
水蒸気爆発は創作物でしばしば使われるものですが、地下や火口のような閉鎖空間ではなく、マグマや油のような延焼を引き起こすようなものでもない限りは実際には大した効果は期待できません。
これら以外では熱したフライパンに水を注いだ際の激しい水蒸気も該当しますが、大掛かりな仕掛けもなしに用意できる
熱と水では、これの規模を少し大きくしたぐらいが関の山です。